r>gを分かりやすく解説!トマ・ピケティの導き出した資本主義社会の本質とは【資本家になるために】

お金のこと
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ジー子
ジー子

この前投資をしている友人から 「r>g」って言葉が出てきたんですけどどういう意味か教えてください。調べてもあまり理解できなくて・・

あおり
あおり

ジー子さんこんにちは。

「r>g」はぜひ皆さんに理解しておいてほしい言葉です。

出来るだけ分かりやすく解説します。

ということで今回は「r>g」について分かりやすく解説します。

今の世の中を現す重要なものとなりますのでぜひ最後までご覧ください。



結論

「r>g」とは経済学者トマ・ピケティが15年という長い年月をかけて導き出した不等式

「r」とは資本家のこと

「g」とは労働者のこと

資本主義社会が続く限り資本家と労働者の格差は拡大していき中流階級は消える

格差を広げないためには資産家への増税という案があるがそれで改善するという根拠はない

資本主義社会が終わる可能性は限りなく低いため自らが「g→r」となる必要がある

トマ・ピケティとは

トマ・ピケティとはフランスの経済学者で長年経済の不平等について研究していました。

ピケティは膨大な統計データを利用して格差と再分配の問題を考察し、2013年の著書『21世紀の資本』で「r>g」について触れています。

18世紀まで遡ってデータを分析した結果「r」の資本収益率が年に5%程度であるにもかかわらず、「g」は1~2%程度しかなかったと指摘しています。そのため「r>g」という不等式が成り立つのです。

r>gとは

ピケティの唱える「r>g」とは、資本主義の下ではg=経済成長率(労働者の賃金)よりr=資本収益率(投資家のお金)の方が増えているということを現しています。

要するに資本への投資によって得られる利益成長は労働によって得られる賃金上昇を常に上回るということです。

つまりこれまで貧富の格差は拡大してきており、今後も格差は拡大する一方だということです。

トマ・ピケティがこの理論を唱えるまでの経済学的な考えは、

「資本収益の伸び率「r」は富や所得の大小に関わらず一定」という考えだったそうです。

二極化が進む理由

富は世襲によってさらに増えると言われています。

分かりやすく言えばお金持ちが蓄えた財産は相続などで子や孫へ受け継がれていきます。

相続したときの税金で少し取られたとしても残りの財産を資産運用や不動産投資などに再投資すれば収入を得ることが出来ます。

平凡な家庭では相続する資産もない、あったとしてもそこまで多くはないでしょう。

つまりスタートの時点で既に大きな差があり、それは時間が経つにつれて大きくなっていくということです。

格差拡大の根拠について

出典:ピケティ「21世紀の資本」図表

ピケティが資本と労働について過去の膨大なデータを集約して作った有名なグラフがあります。

このグラフを見て分かる通りずっとrが上回っています。

途中で差が縮まっている部分については想定外の事態(世界大戦や世界恐慌)によって資本家がダメージを受けたため発生しています。

しかしグラフの最後の方を見て分かる通り、この差もすぐ元に戻り再び差が広がるのは予想がつきますよね。

このことから資本主義国家の下では常に資本成長が経済成長を大きく上回っていたことが証明されたのです。

資本家への課税が改善の道

ピケティはこの差を埋めるためには法人税や相続税など強力な累進課税にする必要があると主張しています。

労働者の賃金を上げ所得税や消費税を減税する一方で資産に対しては増税していく。これが自然な解決策であるということです。

ただ、資本に対する急激な課税には大きな反対意見もあるようです。

投資をしたり資金を出して起業するなど大きな「リスク」を取ることが経済成長の原動力でもあるのですが、そこに大きな課税をしてしまうと誰もリスクを取らなくなる危険性がある、という考えです。

法人税が大きな国からは大企業は逃げる傾向があるため、そうなると雇用の損失は計り知れません。

このまま行けば富の二極化が進み大きな課税をすると経済成長が止まる。

資本主義社会の中でとても難しい論点のようです。

g→rへ飛び込め!

ここまでピケティのr>gについて話をしてきました。

結局のところ格差拡大がどうすれば改善されるのかという明確な答えはありません。

ピケティの言うような課税策が正しいのかも分からないのです。

なぜなら検証データがないので、この考えはあくまで予測でしかないのです。

ただし現状のまま行くと格差が広がり続けることはほぼ間違いないでしょう。

そのためには自らgからrに飛び込むしかないです。

この30年間何もできなかった政府の政策が急激に改善することはないでしょう。

奇跡的に方向転換できたとしても緩やかな改善になると考えます。

とりあえず分かっていることは現状が資本家に有利な世の中ということです。それだけはピケティの15年の調査によって導き出されたのです。

資産を増やしたければ労働ばかりに頼るのではなく1日でも早く資本家(投資家)になれ!ということです。

少額からでも投資を始めた人は全て資産家(投資家)です。

0→1に動いただけでもとても素晴らしいことなのですから。

あとは少しずつ勉強して自分なりの資産運用をしていきましょう。

おわりに

ジー子
ジー子

「r>g」とはこういうことだったんですね。

私もgからrになるために投資の勉強始めます!

投資と聞くと怖いというイメージを持つ人が多いですが

しっかり調べるとそのイメージが変わると思います。

別の記事で詳しく解説しますのでまた見に来てください。

資本主義社会の残酷な現実を突きつけられたあなた。

自分自身の行動で未来は変わります。

まずはしっかりと知識をつけて資本家への第一歩を踏み出しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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